「鎌倉に行ってみたいけれど、電車と車どちらがいいの?」「フリーパスって結局どれを買えばお得なの?」——はじめて鎌倉を訪れるとき、いちばん迷うのが交通の部分ではないでしょうか。
この記事では、東京・新宿・横浜・新横浜それぞれから鎌倉駅までの行き方を、所要時間と運賃の目安つきで整理します。あわせて、車で行く場合の渋滞と駐車場の実情、現地の足になる江ノ電やバス、そして「江ノ電1日乗車券のりおりくん」と「江の島・鎌倉フリーパス」の使い分けまでご案内します。読み終えるころには、あなたの旅のスタイルに合った行き方が決まっているはずです。
※運賃・所要時間・きっぷの内容は変わることがあります。お出かけ前に各鉄道会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
電車で鎌倉へ|東京・新宿・横浜からの行き方と所要時間

鎌倉観光の玄関口は、JR横須賀線・湘南新宿ラインが乗り入れる「鎌倉駅」です。まずは主要ターミナルからのルートを見ていきましょう。
東京駅から鎌倉駅へ|横須賀線で乗り換えなし
もっともシンプルなのが、JR横須賀線の直通電車です。乗り換えなしで、所要時間はおよそ55〜60分。運賃はICカードで950円前後です。座って向かえるので、はじめての方にもいちばんおすすめのルートです。
横須賀線は「逗子行き」「久里浜行き」などが鎌倉駅を通ります。直通がタイミングよく来ないときは、東海道線で戸塚駅まで進み、そこで横須賀線に乗り換える方法もあります。戸塚駅での乗り換えは同一方向の電車を待つだけなので、大船駅で乗り換えるより移動が少なくて済みます。
新宿駅から鎌倉駅へ|湘南新宿ラインが便利
新宿・渋谷方面からは、JR湘南新宿ラインの逗子行きが便利です。乗り換えなしで鎌倉駅まで向かえ、所要時間はおよそ1時間。渋谷・恵比寿・大崎などからもそのまま乗車できます。
ただし逗子行きは本数が限られます。時間が合わないときは、大船駅で横須賀線に乗り換えれば問題なく鎌倉に入れますので、慌てずに乗り換え検索を確認してみてください。
横浜駅から鎌倉駅へ|約25分の近さ
横浜からはぐっと近く、JR横須賀線で乗り換えなし、およそ25分ほどで到着します。運賃もIC350円前後とお手頃です。都心から向かう場合でも、いちど横浜で下車して観光を挟み、そこから鎌倉入りする組み立て方もできます。
新幹線で来る場合|新横浜駅からのルート
関西や東海方面から新幹線で来る場合は、新横浜駅が起点になります。新横浜からは横浜駅へ出て、横須賀線に乗り換えるのが分かりやすいルートです。新横浜から横浜へはJR横浜線(東神奈川乗り換え)か横浜市営地下鉄ブルーラインが使え、鎌倉までの所要時間は乗り換え待ちを含めておよそ40〜45分をみておくと安心です。
北鎌倉駅から歩くという選択肢
横須賀線で鎌倉駅のひとつ手前が北鎌倉駅です。円覚寺や建長寺、明月院といった静かな古刹が集まるエリアで、ここで降りて鎌倉駅方面へ歩くコースは古くからの定番です。徒歩30分ほどの道のりですが、観光しながら鶴岡八幡宮方面へ抜けられるので、混雑する鎌倉駅前を最初から歩かずに済むという利点もあります。

車で鎌倉へ|渋滞と駐車場のリアルな注意点

鎌倉駅周辺にはレンタサイクルもあり、小回りのきく移動が楽しめます。ただし坂道や狭い道、休日の人混みもあるので走る場所は選びましょう。鶴岡八幡宮や小町通り周辺、由比ヶ浜あたりまでなら徒歩でも十分に回れます。
お得なフリーパスの使い分け|結局どれを買えばいい?

鎌倉・江ノ島エリアには複数のお得なきっぷがあります。ここが多くの人のつまずきポイントなので、代表的な2つを目的別に整理します。
江ノ電1日乗車券「のりおりくん」
江ノ電の全線が1日乗り降り自由になるきっぷです。料金はおとな800円・こども400円(全駅共通)。江ノ電の初乗りは200円なので、4回乗り降りすれば元が取れる計算です。沿線の対象施設で提示すると優待・割引が受けられる特典もあります。江ノ電の駅の券売機や窓口のほか、スマホアプリでも購入できます。
こんな人におすすめ:鎌倉駅を起点に、長谷の大仏・七里ヶ浜・江ノ島など江ノ電沿線をあちこち途中下車しながら巡りたい人。鎌倉の街なかを中心に楽しむなら、まず候補になるのがこちらです。
江の島・鎌倉フリーパス(小田急)
小田急線の発駅〜藤沢駅の往復割引きっぷに、小田急線の藤沢〜片瀬江ノ島間と江ノ電全線の乗り降り自由がセットになったきっぷです。新宿発でおとな1,640円(発駅により料金は異なります)。江の島エリアの施設優待も付いています。
こんな人におすすめ:新宿など小田急沿線から出発し、江の島を含めてエリア全体を1日でぐるっと周遊したい人。
気をつけたいのは、このきっぷが「藤沢経由」で江ノ島側から入ることを前提にした設計だという点です。JR横須賀線で鎌倉駅側から入る旅程では、往復割引の部分が活かせません。「お得そうだから」と選ぶ前に、自分がどちら側から鎌倉に入るのかを先に決めておくと迷わずに済みます。
迷ったときの選び方
ざっくり分けると、次のように考えると失敗が少なくなります。
- JRで鎌倉駅から入り、鎌倉中心に楽しむ→ 現地で「のりおりくん」
- 小田急で江の島側から入り、江の島も鎌倉も欲張る→「江の島・鎌倉フリーパス」
- 鎌倉駅周辺だけをゆっくり歩く→ きっぷは買わず、ICカードで十分
3つめは見落とされがちですが、鶴岡八幡宮や小町通り、駅周辺のカフェを中心に過ごすなら、江ノ電にほとんど乗らないこともあります。無理にフリーパスを買う必要はありません。
きっぷの料金や内容は改定されることがあります。購入前に公式サイトで最新の情報を確認してください(出典:江ノ島電鉄「江ノ電1日乗車券のりおりくん」/江の島・鎌倉ナビ「江の島・鎌倉フリーパス」)。
混雑を避けるためのちょっとしたコツ
鎌倉は人気の観光地だからこそ、時間帯の工夫で快適さが大きく変わります。地元で過ごしていて実感するのは、次のようなポイントです。
- 午前中の早い時間に到着すると、主要スポットも道路も比較的すいている
- 週末より平日のほうが落ち着いて巡れる
- 昼下がりの小町通り周辺はとくに混みやすいので、その時間は静かなカフェで一息入れるのがおすすめ
「観光地の喧騒から少し離れて過ごしたい」という方は、あらかじめ休憩の場所を決めておくと旅のペースがぐっと楽になります。混雑を外して楽しむ場所選びは、週末の鎌倉で混雑を避けて楽しむ穴場スポットや大人の隠れ名所 穴場ガイドも参考になります。
限られた時間で回るなら|モデルコースと組み合わせる
アクセスの段取りが決まったら、次は現地での回り方です。日帰りで訪れる場合は、あらかじめ大まかな流れを決めておくと移動の無駄がなくなります。北鎌倉から入って鎌倉駅方面へ抜ける、あるいは鎌倉駅から江ノ電で長谷・海沿いへ向かうといった一方通行の組み立てにすると、同じ道を往復せずに済みます。
具体的な回り方は鎌倉 日帰り旅 観光モデルコースにまとめていますので、あわせてご覧ください。宿泊してゆっくり過ごしたい方は鎌倉の穴場ホテル7選もどうぞ。
鎌倉駅からすぐ|旅の合間に立ち寄れるレコードカフェ PHONO Kamakura

電車で鎌倉に着いたら、街歩きの合間にひと休みできる場所を用意しておくと安心です。鎌倉駅から歩いてすぐのPHONO Kamakuraは、レコードを聴きながらドリンクや料理を楽しめるレコードカフェ・シネマカフェです。
席料・ミュージックチャージは無料で、ドリンク1杯から気軽に利用できます。音楽にくわしくなくても大丈夫。120インチのスクリーンで流れる月替わりのショートフィルムや、多彩なジャンルのレコードが、観光の熱気からすっと離れた静かな時間を運んでくれます。混雑する時間帯の「逃げ場」としても、旅の締めくくりの一杯にもぴったりの空間です。
はじめての方はレコードカフェとは?初めてでも楽しめる魅力を紹介したガイドもご覧ください。お店の場所や営業時間はACCESSページ、お食事やドリンクはMENUページでご確認いただけます。
| 住所 | 〒248-0012 神奈川県鎌倉市御成町13-36-5 |
|---|---|
| 電話 | 070-8473-6969 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00(夜営業あり。詳細はHP・SNSでご確認ください) |
| 定休日 | 水曜 |
| ホームページ | https://phono.cafe/ |
| 公式Instagram | @phono_kamakura |



よくある質問
Q. 鎌倉へは車と電車のどちらがいいですか?
A. 週末・連休・桜や紅葉のシーズンは道路も駐車場も大変混雑するため、電車が快適です。車の場合は午前中の早い到着や、手前の駅からのパークアンドライドを検討してください。
Q. フリーパスは「のりおりくん」と「江の島・鎌倉フリーパス」のどちらを買えばいいですか?
A. JRで鎌倉駅から入り鎌倉中心に楽しむなら現地で買える「のりおりくん」、小田急で江の島側から周遊するなら「江の島・鎌倉フリーパス」が目安です。旅程の入口がどちら側かで選ぶと失敗しにくくなります。鎌倉駅周辺だけを歩くならICカードだけでも十分です。
Q. 江ノ電はどんなときに便利ですか?
A. 長谷の大仏や長谷寺、七里ヶ浜、江ノ島など、海沿いのスポットを途中下車しながら巡るときに便利です。車窓の海景色そのものも見どころです。
Q. 北鎌倉駅と鎌倉駅、どちらで降りるのがいいですか?
A. 円覚寺や建長寺など静かな古刹を巡りたい方は北鎌倉駅から。街歩きや江ノ電での移動が中心なら鎌倉駅が便利です。北鎌倉で降りて鎌倉駅方面へ歩くコースは、混雑を避けながら見どころをつなげられる定番の回り方です。
まとめ|自分の旅に合った行き方で、鎌倉を身軽に楽しむ
鎌倉へのアクセスは、出発地と旅のスタイルで選ぶのがいちばんです。最後に要点を振り返っておきましょう。
- 電車が基本:東京からは横須賀線直通で約55〜60分、新宿からは湘南新宿ラインで約1時間、横浜からは約25分、新横浜からは約40〜45分。乗り換えが少なく座って向かえるので、はじめての方も安心です。
- 車は混雑期に注意:週末や桜・紅葉・お盆・初詣の時期は渋滞と駐車場待ちが避けられません。行くなら午前中の早い到着か、手前の駅からのパークアンドライドを。
- 現地は江ノ電が主役:海沿いのスポット巡りには江ノ電、沿線から外れるエリアにはバスが便利です。
- フリーパスは入口で選ぶ:鎌倉駅から入って鎌倉中心なら「のりおりくん」、小田急で江の島側から周遊するなら「江の島・鎌倉フリーパス」。駅周辺だけならICカードで十分です。
移動の段取りが決まれば、あとは鎌倉の街をのんびり楽しむだけ。歩き疲れたら、鎌倉駅すぐのPHONO Kamakuraで音楽とともにひと休みして、自分のペースの旅を過ごしてみてください。


